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コソボ独立の是非

2008/02/19 23:37

 

コソボ自治州がセルビア共和国から独立を宣言した。米英仏独などの欧米主要国は独立を承認するようで日本政府も承認するつもりらしい。セルビアの事情より国益を優先するのは当然としてもコソボが独立することが果たして国益にかなうのだろうか。

いうまでもなくセルビアは旧ユーゴスラビア連邦の1つでカリスマ独裁者チトーの死後各共和国は次々と独立していった。ユーゴスラビアは地域大国だったから分裂し国力が弱まることを周辺国は歓迎したかもしれない。しかし現在のセルビア共和国は人口・経済力・軍事力どれを取っても小国といってよい。また資源があるわけでもない。国際社会に対する影響も微々たる物で日本は大使館さえ置いていないのである。コソボを独立させてこれ以上弱体化させる必要は欠片もない。むしろODAなどの経済援助をしなければならなくなるなど厄介ごとが増えるだけのように思える。

にもかかわらず、欧米の主要国が独立を承認するのはバルカン半島が「欧州の火薬庫」であるからだろう。できるかぎり火種からは火元を遠ざけたい。それEU主要国の考えだろう。独立をさせることで火が消えるのかどうか正直自分には判断が付かないが、主要国の指導部がそのように判断しているのは確かなようだ。

ただ米国はドルの基軸通貨防衛からEUを潰すこともありえるのではなかろうか。それにはバルカン半島で火種を起こし仏独あたりが戦渦に巻き込まれるのが一番良い。第一次世界大戦という前例もあるからだ。国益最優先の米国でもいくらなんでもそれは無いかもしれないが、頭の片隅にその考えを残しておいても良いかもしれない。独立させることによりロシアとの関係のより悪化するわけであるし。

日本としては欧州が戦渦に巻き込まれるのは好ましくないだろう。死の商人になるつもりもまず無いであろうし、欧州で戦争が起きて特に利益になることも無いと思う。第一次世界大戦ではそれなりに儲けたらしいが。よって独立を承認しても問題は無い。外交関係の樹立や外交資源の振り分け、ODA等の援助等の出費があるとしても。とはいえ日本政府に主体的な判断は無く欧米に倣っただけという気がしてならない。特段民族運動や独立運動を抱えておらず、日本からはるか遠い国のこととはいえ国益やその後の国際情勢などを考えて判断して欲しいものだ。

カテゴリ: 政治も  > 外交    フォルダ: 政治

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